屋根の豆知識

瓦は経済的。20年で110万円の節約に!

錆びた金属屋根
30年後の化粧スレート屋根
30年後の瓦屋根

屋根材によっては、色落ちしたり錆びたりするものがあるのをご存じですか?
例えば「化粧スレート」や「金属」だと、美しさや耐久性を保つには、約10年〜15年で塗り替えが必要になってきます。
その点、粘土瓦なら美しさがいつまでも続くから、塗り替えの必要はありません。ちゃんと比べると経済的な屋根材なんです!!

■色落ちしない粘土瓦

釉薬をかけられ1,130度の高温で焼成される粘土瓦。色落ちや色褪せがない秘密はここにあります。

粘土瓦はお茶碗などと同じ焼き物。表面に釉薬をかけてから焼成されます。釉薬は高温で焼かれると安定したガラス質に変化し、含まれた顔料が多彩な色を生み出します。このガラス質の層が汚れや色落ちから瓦をしっかりと守ります。

金属の屋根材は、時間がたつと錆が出たり、化粧スレートだと色落ちするので、美しさや耐久性を保つには塗り直しが欠かせません。粘土瓦は、1,130度の高温でしっかりと焼き締めるので、塗装と違い色落ちや色褪せがなく、耐久性に優れた屋根材なのです。

■メンテナンスが容易で、塗り替え不要:秘密は色の耐候性

「瓦がお得」な秘密は、素材や色の耐久性と、メンテナンスの容易さ。他の屋根材と比較すると、築10年後、20年後のメンテナンス費用がほとんどかかりません。

粘土瓦が他の屋根材と違う点の一つは「塗装していない」ということです。
どんなに良質な塗装を施しても、太陽が発する紫外線は塗装を劣化させていきます。そして長年のうちには雨に流され、塗装は落ちてしまいます。
でも粘土瓦の色は、釉薬を焼き付けたり、燻化により炭素膜を作って色を出しています。炭素膜の色は経年変化をしますが、「塗装が落ちる」ことはありません。