
瓦のおはなし



住まいを守り快適な暮らしをささえる瓦屋根。日本の瓦屋根の歴史は約1,400年、世界だと5,000年も前からだってご存じでしたか?
伝統を感じさせる和風瓦から、シンプルでモダンなイメージの瓦、南欧風の明るいイメージの瓦まで、日本の瓦屋根はずっと進化し続けてきました。
そんな『瓦』の基本的なお話です。
■瓦の歴史
元興寺の瓦屋根瓦の歴史は、5千年前のギリシア文明に遡り、日本には約1,400年前に仏教伝来とともに伝えられました。なんと、当時の瓦が1,400年の風雪に耐えて、今も奈良県・元興寺の屋根に使用されています。
また歴史的建造物を見渡せば、「瓦」は人々の生活を守るという機能面だけではなく、風景としての美しさとしても重要な役割を果たしてきたことが分かります。
■瓦の耐久性
瓦とは、「粘土を一定の形に固めて焼いた」天然素材。釉薬をかけて、1,000度〜1,300度で焼き締めると、表面は安定したガラス質に変化し、汚れや色落ちからしっかりと守ります。
20年〜30年という長い目で見たとき、瓦の「塗り替えコストがかからない」というのは経済的に非常に大きなポイント。瓦は、スレート材のように塗装が落ちたり、金属屋根のように錆が出たりすることのない、耐久性に優れた屋根材なのです。
最近は大気汚染による酸性雨なども問題になっていますが、瓦は化学変化に対しても優れた耐久性を備えています。
■断熱・通気性・遮音性
化粧スレートは厚さ 5mm。金属屋根に至っては厚さ 0.4mm。
これだと「熱」も「音」も、ほとんど素通しです。
対して、瓦の厚さは 20mm!
この厚みが熱を遮り、北陸特有のアラレや雨の音を遮ります。
また瓦葺きの場合、スレートや金属屋根と異なり、野地板面との間に空気層ができるため通気性も良くなり、建物を傷める大きな原因となる「結露」も防いでくれます。
粘土瓦は、他の屋根材と比べて夏は涼しく冬暖かい、人にも建物にも優しく健康的な屋根材と言えるのです。


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